トーク

Goで体感するMultipath TCP ― Go 1.24 時代の MPTCP Listener を理解する
Room 1 11:40 - 12:00
本セッションでは、GoでMPTCPを利用するための方法と、MPTCPの基本的なアーキテクチャを解説し詳しく掘り下げます。
2025年現在、mptcp.ioの測定によるとMPTCPの実世界の利用規模はMPTCP v1で57万以上のIPが確認されています。代表的な例ではAppleやモバイルネットワークなど様々な所で利活用が進んでいます。
Goにおいてはv1.21(2023年)にGo標準のnetパッケージに導入されました。そして、Go v1.24(2025年)でTCPのListen時にデフォルトでMPTCPが有効化されるようになりました。クラウドネイティブ関連のサーバー&インフラソフトウェアで多く利用されるGoで有効化されたことで今後もより活用が進むことが考えられます。このことから、「Goを利用する開発者が今こそ学ぶべき技術である」と応募者である私は確信しています。
セッションを通じて、Go で書いた小さなサンプルとカーネル/ロードバランサ設定の注意点を紹介し、聴講後には自身の環境で MPTCP を動かすための最初の一歩を踏み出せる知識と手順を持ち帰れるようにすることを目指します。
想定している話の流れは以下の通りです
- 3m: 自己紹介および、セッションの概要説明
- 7m: MPTCPプロトコルの概説
- 5m: Goでの実装例
- 5m: 運用ノウハウやLinuxの観点からのチューニングポイント
想定してる聴講者は以下の通りです
- Go でネットワーク/バックエンドを開発するエンジニア
- SRE、プラットフォーム担当者
- マルチホーム・モバイル特性を活かしたいアプリ開発者